食の文化シンポジウム'80 人間・たべもの・文化

刊行年月1985年
著者名石毛直道、小松左京,伊谷純一郎,木村修一,谷泰,中尾佐助,木村尚三郎,荻昌弘
刊行者名(株)平凡社

日本における食に関する学際的研究の最初の試みと位置づけされるシンポジウムの内容をまとめたもの

 

自選著作集での説明

1979年に味の素株式会社は創業70周年をむかえることになり,その記念事業として,企業の社会貢献としての文化事業をおこなうこととし,「食の文化センター準備室」は発足した。その事業の一つとして3年間にわたる「食の文化シンポジウム」シリーズを開催することになり,私が企画を担当することになった。40歳になったばかりの若僧の助教授であるわたしに大きな社会的イベントをまかせるというのである。わたしは食にくわしい知人の荻昌弘さんと小松左京さんに相談にのってもらい3回のシンポジウムすべてに出演してもらうことにした。霊長類学,生理・栄養学,農耕文化論,牧畜文化論,思想史など,各分野の第一人者がパネラーとして参加し,文化の視点から食を学際的に討論したこのシンポジウムは,以後の食文化論の出発点となるものであった。3回のシンポジウムの社会的反響は大きく,これによって「食の文化」ということばが市民権を得ることになった。